■大植英次のプロフィール

大植英次 Eiji Oue, conductor

大植英次(c)飯島隆

ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー名誉指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督を務める。

広島生まれ。桐朋学園で齋藤秀雄に、ニューイングランド音楽院でラリー・リヴィングストンに学ぶ。アバド、コリン・デイヴィス、マズアらのマスタークラスに参加。タングルウッド音楽祭で恩師レナード・バーンスタインと出会い、世界各地の公演に同行。1980年タングルウッド音楽祭クーセヴィツキー賞、1981年ザルツブルク・モーツァルテウム指揮者コンクール第1位受賞。

バッファロー・フィル準指揮者、エリー・フィルハーモニック音楽監督としてオーケストラ・ビルディングにずば抜けた手腕を発揮し、1995年にはミネソタ管弦楽団の音楽監督に大抜擢される。2002年までの任期中に意欲的なコンサートと活発な地域活動で多くのファンや市民から愛されるとともに、同団とのCDは5回グラミー賞にノミネート、2004年には同賞を受賞。オーケストラ初のヨーロッパ・ツアーや日本ツアーでも驚異的な成功を収め、アメリカ屈指のメジャー・オーケストラの1つに育て上げた。

1998年10月、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニーの首席指揮者に就き、2000年よりハノーファー音楽大学の終身正教授も務めている。音楽の日イベントをプロデュース、定期演奏会のチケットは毎回のように売切れるなど、その人気は10年を越える今も高まるばかりだ。2004年、2006年と2度にわたる日本ツアーも成功に導いた。

2003年朝比奈隆の後任として大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督に就任。2006年から毎年、大阪城西ノ丸庭園での「星空コンサート」や、大阪御堂筋周辺の店舗やショールームなど10数ヶ所で開催する「大阪クラシック」をプロデュース、多くの聴衆を魅了している。

2005年夏には、バイロイト音楽祭の開幕公演に招かれ、『トリスタンとイゾルテ』を指揮し、日本人として初の快挙を成し遂げた。2006年9月バルセロナ交響楽団音楽監督に就任し、2010年まで務めた。2009年よりハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニーの終身名誉指揮者となる。

その他、ニューヨーク・フィル、シカゴ響、フィラデルフィア管、ロサンジェルス・フィル、ミュンヘン・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ハンブルク北ドイツ放響、フランクフルト放響、ケルン放響、シュトゥットガルト放響、ローマ・サンタ・チェチーリア管、スウェーデン放響などに客演、いずれも高い評価を得ている。

2006年大阪芸術賞特別賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。2007年、第42回大阪市市民表彰受賞。2009年ニーダーザクセン州功労勲章・第一等功労十字章を受賞。